2018年3月14日

脚が抜けそう・腰が抜けそう

これもちょくちょくある症状なのですが
腰痛ではないのですがとか、ぎっくり腰の前兆っぽい感じなんですとか
腰がいっちゃいそうで怖いんです、などの前置きで言われることの
多いのが、この「脚が抜けそう、腰が抜けそう」という相談です。
 
脚が抜けそうなので、股関節が悪くなったのではないかと
思われることが多いのですが、違うんです。
本当に股関節が悪かった場合は、かなりな激痛で脚が抜けるような
感覚は生じません。
これ本当にぎっくり腰の前兆なんです!
なぜ脚が抜けそうな感覚がするかというと
大腰筋というのは上半身と下半身を繋げている非常に大きな
腰部のインナーマッスルなのですが、これが攣ってしまうのが
ぎっくり腰の正体です。
繋がっている部分は腰椎と股関節にかけて繋がっています。
この大腰筋が攣る寸前なので力が入らず
(まさにいってしまう感覚です)
脚を上に持ち上げにくかったり、腰にうまく力が入らないのです。
この状態が「脚が抜けそう、腰が抜けそう」という表現になるのです。
ぎっくり腰を経験のある方はなんとなく分かるのではないでしょうか?
 
この状態でも、うまく回復すれば問題ないのですが
残念ながらそうでない場合もあります。。
そう、これも実はぎっくり腰なのです!
ピキッといけば初めての方でも
恐らく強烈な痛みで「あ~これがぎっくり腰か?!」とわかるのですが
そうではなく徐々に痛くなるぎっくり腰もあります。
この場合少々やっかいで、すぐに良くなるのではと我慢していたが徐々に痛みが進行とか
整形などで電気流して温めてでごまかしていたが
もうだめで、どこかないかと当院のようなところに
来る方が多いですね。
瞬間的になるぎっくり腰と、数時間~数日かけて痛みが増していくぎっくり腰もあるんです!
ですから、脚が抜けそう、腰が抜けそうと感じたら早めに処置をするほうが
回復は非常に早いです。
自分で治す場合はアキレス腱を伸ばすような姿勢になります。
そしてアキレス腱を伸ばすのではなく、大腰筋の部分を意識して大腰筋を伸ばすようにします。
縮こまっていた大腰筋がうまく伸びると、脚が抜けそうという感覚が弱まるはずです。
そうなれば危機は脱出したと思います。
また数回やって終わりではなく、完全に大丈夫だと思えるまではこまめに行いましょう。
これでも駄目だという方はご相談ください。