仙腸関節部分が痛いと言ってうちに来て下さる方は多いのですが
原因は様々です。(きっかけでなく原因です、きっかけ=スポーツ、くしゃみetc)
何度も言っていますが、仙腸関節部が痛くなるのは、ほとんどが固くなった筋肉が原因です。
ではどの筋肉かというと、当然、仙腸関節部に付着している筋肉です。
仙骨と腸骨が接合して仙腸関節というのですが、この仙骨と腸骨には
実はたくさんの筋肉が付着しています。
腰が痛いので皆さん、背筋やお尻の筋肉が凝って、それで仙腸関節が痛かったのですかと
よく言われるのですが、実はそれらだけではないんです。
もちろん、それらも凝っていますし、8割くらいは背筋群や臀部の筋肉の凝りが原因かもです。
しかし、残りの2割くらいが実は広背筋なんです!
広背筋というのは、よく言う「逆三角形の体」を形作る背中の大きな筋肉です。
懸垂などのときによく働く筋肉といえば分かるでしょうか。
この広背筋って終着部(停止部)が仙腸関節上になるんです。
なので、腰をそんなに使ったつもりがないのに、仙腸関節が痛いという方は
広背筋が原因かもしれません。
実際、そういう方によくよく話を聞いてみると、そういえばジムで懸垂系のマシーンを
よくやっていましたとか、なにかモノを強く引っ張って腰が痛くなりましたとかいうことが
結構あります。
このとき痛いのは確かに仙腸関節部=腰かもしれませんが、広背筋が原因なので
同時に広背筋=腰というより背中も同時に解してあげないと、腰の痛みは取れません。
背中や肩甲骨下部も痛い・凝っていると自覚ある方は要注意です。
仙腸関節部の痛みが長く続いている方は、広背筋の凝りも疑ってみてください!