2021年3月14日

仙腸関節に影響を与える意外な筋肉

仙腸関節部分が痛いと言ってうちに来て下さる方は多いのですが

原因は様々です。(きっかけでなく原因です、きっかけ=スポーツ、くしゃみetc)

何度も言っていますが、仙腸関節部が痛くなるのは、ほとんどが固くなった筋肉が原因です。

ではどの筋肉かというと、当然、仙腸関節部に付着している筋肉です。

仙骨と腸骨が接合して仙腸関節というのですが、この仙骨と腸骨には

実はたくさんの筋肉が付着しています。

腰が痛いので皆さん、背筋やお尻の筋肉が凝って、それで仙腸関節が痛かったのですかと

よく言われるのですが、実はそれらだけではないんです。

もちろん、それらも凝っていますし、8割くらいは背筋群や臀部の筋肉の凝りが原因かもです。

しかし、残りの2割くらいが実は広背筋なんです!

広背筋というのは、よく言う「逆三角形の体」を形作る背中の大きな筋肉です。

懸垂などのときによく働く筋肉といえば分かるでしょうか。

この広背筋って終着部(停止部)が仙腸関節上になるんです。

なので、腰をそんなに使ったつもりがないのに、仙腸関節が痛いという方は

広背筋が原因かもしれません。

実際、そういう方によくよく話を聞いてみると、そういえばジムで懸垂系のマシーンを

よくやっていましたとか、なにかモノを強く引っ張って腰が痛くなりましたとかいうことが

結構あります。

このとき痛いのは確かに仙腸関節部=腰かもしれませんが、広背筋が原因なので

同時に広背筋=腰というより背中も同時に解してあげないと、腰の痛みは取れません。

背中や肩甲骨下部も痛い・凝っていると自覚ある方は要注意です。

仙腸関節部の痛みが長く続いている方は、広背筋の凝りも疑ってみてください!