ちょいちょい書いているグローインペイン症候群や尾骨痛・肛門痛についてですが
鼠径部(腿の前面付け根や恥骨あたり)に痛みが出るのがグローインペイン症候群と言います。
尾骨部分や肛門周りが痛くなるのが肛門挙筋症候群です。
鼠径部痛はサッカーをやっている人がなることが多いのですが
脚をよく使うスポーツ全般でなりやすいようです。
原因はサッカーの場合ですとインサイドキックを多用し内転筋群に負担がかかり
内転筋群の付け根部分の鼠径部(内転筋群は恥骨に付着)に炎症が起きて
痛みが出るというものです。
空手やキックボクシングでもサンドバッグなどを蹴り鼠径部に
負担がかかりなることがあります。
また蹴る動作のない、野球選手でもなります、バットスイングする際に後ろの脚を
捩りこむときに同じく内転筋群に負担がかかり罹患します。
要するに内転筋群のオーバーユースが主な原因です。
尾骨痛や肛門痛は主な原因ははっきりしないことが多いといわれています。(が!)
文字通り、尾骨や肛門部に痛みが出ます。
場所が場所なだけに内科や肛門科に行くが検査しても異状なしで
ビタミン剤を処方されておしまいというパターンが多いみたいです。
そして、題名の件ですが、鼠径部痛と肛門痛を同時発症されてる方が
来院されました。
サッカー選手でやはり鼠径部痛だったのですが
お話を聞くと尾骨や肛門周りも同じように痛むとのこと。
解剖書を見ると恥骨には内転筋群も付着していますが
尾骨筋や肛門挙筋(恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋)も付着しているので
内転筋群が固くなり、それがさらに尾骨筋にも悪さをしているのだと
思われます。
ですから、もしかしたら尾骨痛・肛門痛の原因は脚を使い過ぎたことにより
発症することがあるのかもしれません。
もしかしたら大発見かもです!
そして、施術者は患者からの相談で進歩していくのだなと改めて感じました!
(ちなみに鼠径部痛、肛門痛は無事良くなりましたよ)