2018年6月30日

冷えやむくみについて

冷えやむくみも、よくなんとかならないかと聞かれます。
圧倒的に女性が多いですね。
冷えは手足の先が冷たくなる、夏場の冷房がきついなど。
むくみは立ち仕事やデスクワークなど同じ姿勢で居続けることで
特に下肢がむくむ等が多いです。

原因は何でしょうか?
一見、冷えとむくみは違うようですが、東洋医学では同じ原因と見なします。
それは体の中の余計な水分が問題だと考えます。
どういうことかというと、体の中の水分が本来はうまく循環するはずなのに
それが滞ってしまい、その滞った水分が冷える、むくむと考えるのです。
ですから、解決策は体の循環作用を正常にさせることです。

ではどうすれば循環作用がうまくいくのでしょうか?

まず身体の中にある水分の通りを良くするツボがあるのでそのツボを刺激してあげるのです。
そうすると水分調整作用の働きが良くなり、結果、冷えやむくみが改善していくのです。

当院では棒灸というお灸を使って、そのツボを刺激していきます。
(棒灸は直接皮膚に触れませんのでご安心ください)
そうすることで、体の気の流れが良くなり、余計な水分が滞らなくなります。

生理不順や生理痛の強い方、また妊活にも非常に効果を発揮します!

また今度は現代医学的な観点から冷えやむくみを考えてみましょう。
それは自律神経失調や自律神経障害と捉えます。
どういうことかというと、交感神経、副交感神経のバランスが崩れているということです。
ですから、そのバランスが整えば冷えやむくみも改善していくということです。

とくに自律神経失調症というのは、交感神経が優位になり過ぎていて
副交感神経の働きが弱まっていることがほとんどです。
ですから、副交感神経の働きを良くしてあげれば良いのです。
副交感神経の出発点というのは2か所あり1つは仙骨(仙髄)から出発しています。
(もう1つは延髄からです)
そこで棒灸を使って仙骨部を温めてあげるのです。
そのことにより副交感神経に刺激を与え、働きを取り戻します。

また脊髄液という脳と脊髄を満たしている体液があります。
背骨の中を下から上(仙骨から脳)までずっと循環しています。
その脊髄液を循環させているのが仙骨だと言われています。
仙骨が下からポンプの役目をしてずっと脊髄中を循環させているのです。
ですから仙骨部を温めるということは、脊髄液も温まり、結果体の芯から温まるということです。

そして最後に仙骨の調整を致します。

これらの施術は本来は補助的なものです。
抜本的に冷えやむくみを改善するには、体質改善が第一となります。
では体質改善はなんだというと食事の内容を変えるということです。
これをしないとせっかく施術を受けても、その場だけで終わってしまいます。
このコースを受けていただいた方には、体質改善についても
しっかりと講義をさせていただきますので、ご安心ください。
ツボの場所などもあわせてレクチャー致します。